Interview – 03

ビジネスのフロントに立って、
未来の可能性を提示する。

M.K.|事業開発室室長

2018年入社

入社のきっかけ

最前線で戦う創業者の迫力に圧倒された。

前職は化学メーカーで生物系の先端技術開発を担当していました。米国大学へ留学派遣も経験。研究成果が評価され、帰国後、九州大学で博士号も取得させていただきました。この経験が自信につながったと同時に、次に自分は何をしていくべきか考えていた頃、新しいプロジェクトへの参加が決まり、事業開発の先輩と一緒に仕事をする機会を得ました。プロジェクトの道を作り、全体を鼓舞・統括し、技術を事業に昇華させていく過程を見て自分もこうなりたい!と思ったのです。ビジネスの現場で事業開発をしてみたいと思い、転職先を探すなかで偶然知ったのがマイクロ波化学。もともとは、生物系のバックグランドを生かせる企業を探していたため、実はマイクロ波には興味がなかったのですが、転職エージェントから「経営者、ボードメンバーがしっかりしているので是非」と推薦を受け、創業者の吉野、塚原の二人と会ってみることにしました。二人との初めての面談をした帰り道、感情が大きく揺さぶられたことをはっきりと覚えています。ビジネスの最前線で戦う二人のオーラに飲み込まれ、自身がまだまだビジネスの最前線を知らないことを認識しながら帰りました。ここでなら絶対に力がつく。確信にも近い強い思いが、入社動機になりました。

仕事内容

ビジネスのフロントに立ち、お客様に未来を指し示す。

メーカーをはじめとしたお客様との交渉窓口としてビジネスのフロントに立ち、アライアンスを作り上げていくのが事業開発の仕事です。お客様との会話を通じて、課題や動機を正確に把握し、仮説を立て、ソリューションを提示。スタートアップとの協業は、一種のお見合いみたいなものだと思っています。技術だけでなく、考え方も含めて両社のすり合わせが非常に重要です。したがって、共同開発に至る前の段階は、かなり時間をかけます。当社が想定するソリューションに共感いただけたら、共同開発契約を締結し、プロジェクトがスタートします。

形が見えないものへの投資のご決断はお客様にとって難しいもの。だからこそ、課題の本質と動機を把握し、課題に対してマイクロ波がベストソリューションであると言い切れる形にまで提案をつくりあげます。マイクロ波や当社サービスが最適解でない場合は、それを率直にお伝えするケースも少なくありません。共同開発開始後も責任者としてプロジェクトを牽引し、最終的にはお客様の事業の拡大と、マイクロ波化学の事業の創出につなげていきます。お客様、社内のプロジェクトメンバーの両者に対して、プロジェクトの未来を指差し、足元を照らしていくのが事業開発の役割なのです。

仕事・職場の魅力

小さな起業を繰り返すような経験を数多く積んでいく。

一口にメーカーと言っても、業界、企業、製品、課題は多種多様です。お客様ごとにあるべき事業の姿があります。それぞれのイノベーションを目指す、小さな起業を繰り返しているような感覚です。このような経験を数多くできることも、当社事業の面白さだと感じています。

また、ことさらスタートアップ企業は事業の選択と集中が定石とされていますが、当社の場合、そこから外れているのも特徴です。化学産業にイノベーションを起こすためには、特定のアプリケーションに注力するのではなく、広く普及し、マイクロ波プロセスをグローバルスタンダードにすることが重要だと当社は考えています。この目標があるからこそ、マイクロ波という技術を広く展開しているわけですが、さまざまなお客様の課題解決を繰り返すことで、その領域を拡張しつづけられるところにも魅力があると思っています。

これからやっていきたいこと

日本発、環境技術メジャーと呼ばれたい。

日本が欧米諸国の後追いとなってしまっていることは、さまざまな分野で言われていることです。技術開発における、こうした日本のポジションも変えていきたいと思っています。マイクロ波化学の技術は、これまでとは全く違った発想でCO2の削減に大きく貢献できるものです。日本発の国産技術として、世界で充分勝負できるものだと思っています。世界中から「環境技術のメジャーといえばマイクロ波化学」と言われるようになったら、かっこいいと思いませんか。そんな会社を目指していきたいです。コロナ禍が始まった頃は、業界各社の研究開発投資が縮小し、それを収益源のひとつとしている当社も一時的に業績が落ち込みました。しかし、2020年に政府が発表した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を受け、各社が環境投資を始めたことで当社の業績は一気に回復しました。今後、需要はますます伸びていくことでしょう。追い風は強く吹いています。この機会を逃さず成長することができれば、きっと環境メジャーと呼ばれる日がそう遠くない未来にやって来ると信じています。

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