2013.02.14PRESS RELEASE

マイクロ波化学株式会社、世界初となる量産型マイクロ波プロセスを本格始動

マイクロ波化学株式会社、世界初となる量産型マイクロ波プロセスを本格始動

マイクロ波化学技術開発ベンチャーのマイクロ波化学株式会社は、世界初となる量産型マイクロ波化学プロセスを本格稼働させ、大手インキメーカーの東洋インキ株式会社向けに、商業化ベースで環境対応型化成品である脂肪酸エステルの出荷を開始しました。

マイクロ波化学株式会社は、大阪大学工学研究科マイクロ波化学共同研究講座と共同で、「省エネ・高効率・コンパクト」な革新的技術であるマイクロ波プロセスの開発を進めてきておりました。

当社は、同プロセスを活用した最初の製品として、現在廃棄処分されている非可食天然資源を原料とした環境対応型の脂肪酸エステルの開発を進めてきていましたが、昨年、商業ベースで最初の製品を出荷しました。

このプロセスは、マイクロ波を使った連続型反応で生産を行うことを可能としたため、生産される脂肪酸エステルは、超低エネルギー反応で、高純度の特性を有しております。

この量産商業化を受けて、2013年度中には、新規製造拠点となる年産数千トン規模の大規模マザー工場を立ち上げる計画を推進中です。今後は、各種脂肪酸エステルを中心とした化成品の拡販および樹脂添加剤・潤滑油等の新た
な用途開拓を進めるとともに、マイクロ波プロセスを化学・エネルギー産業に広めていきたいと考えております。

マイクロ波は電子レンジにも使用されており、極めて効率の良い安価な加熱手段として世界中で利用されています。近年、マイクロ波を化学反応に適用させたラボスケールでのさまざまな優位性が報告されていましたが、産業化のためのマイクロ波化学プロセスの大型化は達成できていませんでした。

【本件に関する問い合わせ先】
マイクロ波化学株式会社
担当者:吉野・鐘ヶ江
mail:yoshino@mwcc.jp
TEL:06-6170-7595