2024.05.09NEWS

SID Display Week 2024のDNPブースにて、当社の銀ナノワイヤーを用いた透明導電フィルムが展示されます。

2023年10月3日にプレスリリース※1したとおり、当社のマイクロ波の照射により実現したナノメートルレベルの銀の導電性繊維(銀ナノワイヤー)を用いて、大日本印刷株式会社(以下:DNP)は高性能な透明導電フィルムを開発し、本製品のサンプル提供を2023年12月に開始しています。

2024年5月14日〜16日に米国のSan Jose Convention Centerで開催される「SID Display Week 2024」のDNPブースにて本サンプルが展示されますので、ぜひお立ち寄りください。

■ 本件についてDNPからの発表はこちら
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20173912_1587.html

■ DNPの出展物はこちら
今回開発した透明導電フィルムは“Formable Functional Film”として、紹介されております。
https://lp.global.dnp/sid/

■ SID Display Week 2024
https://www.displayweek.org/

■ 今回開発した透明導電フィルムの特徴
 ・DNPでは独自のインキ配合とウェット方式による精密塗工技術の組み合わせにより、銀ナノワイヤーを低温で、かつ均一に薄膜形成した透明導電フィルムの開発に成功
 ・低温成膜により基材の選択の自由度が高まるとともに、繊維状材料を用いていることから、広く用いられているITO(酸化インジウムスズ)と比較して高い耐久性やフレキシブル性を有する
 ・今回開発した透明導電フィルムは直径約11nmの非常に細い銀ナノワイヤーを適用しているため、可視光や近赤外光において非常に高い透過率と低い拡散反射率※2を実現

※1 2023年10月3日付 プレスリリース
「高い透明性と導電性を両立した透明導電フィルムを開発 ― マイクロ波を用いた直径11ナノメートルの銀ナノワイヤーにより、フィルムの高性能化を実現 ―」
https://mwcc.jp/news/2963/
※2 拡散反射率
正反射光を除く、光の反射率を指す。光を吸収しない透明な物体でも、内部で光散乱を起こして透明性が低下することがあり、銀ナノワイヤーはフィルムの白さが大きな課題となっていました。この課題に対して、銀ナノワイヤー径を極細にすることで高い透明性と導電性の両立を可能にしました。