アルミナ製錬

2023.11.21

  • 業界・業種:環境製錬鉱山

  • プロセス:か焼

開発における社会的ニーズ

マイクロ波を用いた低炭素アルミナ製錬技術の開発

アルミナ製錬においては、1,000℃以上の高温度帯で焼成し、水酸化アルミニウムをα-アルミナへ転換するプロセスがあります。この工程は大量の化石燃料を使用するため、アルミナ製錬工程におけるCO2排出量の大部分を占めており、CO2排出量の削減はアルミナ製錬業界におけるカーボンニュートラル実現に向けた大きな課題です。
当社ではマイクロ波を利用することで高効率かつCO2排出量を大幅に抑えた製錬プロセスの電化プラットフォームである”Green Mining-MX”を開発し、経済安全保障の促進にも貢献して参ります。

Green Mining-MXロゴ

スクリーニング試験の内容と結果

ラボ試験において、水酸化アルミニウムをマイクロ波により高温度帯で加熱することで、α-アルミナに転換できることを確認しました。
また、マイクロ波の特性である直接加熱により、急速昇温が結果として現れています。

マイクロ波活用の意味

高効率かつ再生可能エネルギーと組み合わせることで、CO2排出量を大幅に抑制した製錬プロセスを実現します。

今後の展望

アルミナ製錬プロセスの電化による脱炭素の実現

アルミニウムの需要はEV化による自動車軽量化に伴い増加が見込まれる中で、低炭素精錬によるグリーンアルミの需要も拡大することが予想されます。製錬メーカーへのマイクロ波技術の提供を通してアルミナ・アルミニウム業界におけるカーボンニュートラル実現に寄与していきたいと考えております。

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