2021.09.06PRESS RELEASE
NEDO委託事業、カーボンリサイクル実現のためのバイオファウンドリ基盤技術開発事業への参画について
マイクロ波化学株式会社(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長CEO:吉野巌、以下「当社」)は、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の委託事業である「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」のための「生産プロセスのバイオファウンドリ基盤技術開発」事業に参画します。
当社は、バイオ生産プロセスにマイクロ波技術を新たに適用することによって、さらなる低コスト化・省エネ・低炭素化の実現に寄与します。
本事業で対象とするバイオ市場はめざましい成長が見込まれており、OECD(経済協力開発機構)は2030年に世界で約200兆円規模に拡大すると予想しています。昨今の世界的なカーボンニュートラルの潮流のなかで、再生可能資源から直接化学品を製造可能にする次世代のものづくり技術として、特に注目を浴びるようになっています。
本事業では、Green Earth Institute株式会社および協和発酵バイオ株式会社が、基盤技術や拠点を整備することでバイオ化学品の効率的な商用化への橋渡しを行い、我が国発のバイオ由来製品を続々と生み出していくことを目指しています。
当社は、2050年までのカーボンニュートラル実現をリードする構想として“C NEUTRAL 2050 design”を策定しました。これは、マイクロ波技術の汎用性の高さを活かし、国内外の産業部門における幅広い領域へマイクロ波プロセスを導入することによって、90%以上のCO2排出量削減を目指すものです(添付図参照)。
本事業への参画によって当社がバイオ市場へ進出することで、この構想のさらなる推進が期待できます。
当社は今後も、あらゆる製造プロセスへのマイクロ波技術導入を通じて、カーボンニュートラル早期実現に貢献して参ります。
【マイクロ波化学株式会社について】
2007年創業の大阪大学発のスタートアップ企業。マイクロ波を活用した製品製造プロセス高度化・合理化や、従来技術では製造困難である新素材開発に取り組んでいます。医薬、電子材料、食品、燃料など、幅広い分野の製造プロセスへ応用が可能であり、国内外のさまざまなメーカーとの共同開発やプラント立ち上げを進めています。
【マイクロ波について】
マイクロ波は、家庭用電子レンジや通信分野において使われてきた電磁波であり、エネルギーのロスなく物質を直接、選択的に加熱できる特徴を持っています。マイクロ波は電気から作られるため、再生可能エネルギー活用により90%程度のCO2排出量削減に貢献しうる環境調和型の技術です。
【バイオファウンドリ】
再生可能資源であるバイオマスを原料としたバイオ燃料やグリーン化学品の生産を可能とする基幹システム。特に、合成⽣物学や未利⽤微⽣物の実⽤化も含めた微⽣物等の育種から⽣産に必要な⼤量培養に⾄る一連のバイオ生産システムを指します。
【本件に関するお問い合せ】
マイクロ波化学株式会社 管理部 奥中
住所:大阪府吹田市山田丘2番1号 フォトニクスセンター5階
TEL:06-6170-7595 FAX: 06-6170-7596 MAIL:pr@mwcc.jp