2015.11.16PRESS RELEASE

太陽化学とマイクロ波化学、ショ糖エステル製造で合弁会社設立 東南アジア市場参入に向け戦略提携

太陽化学とマイクロ波化学、ショ糖エステル製造で合弁会社設立

東南アジア市場参入に向け戦略提携

 太陽化学株式会社(以下、TKC)(本社:三重県四日市市、代表取締役社長:山崎長宏)と

大阪大学発ベンチャーのマイクロ波化学株式会社(以下、MWCC)(本社:大阪府吹田市、

代表取締役社長:吉野 巌)は、食品添加物の製造を目的とする合弁会社、ティエムティ株式会社

(本社:三重県四日市市、代表取締役社長:吉野 巌)を設立しました。三重県四日市市にショ糖エステル※1

を主とする界面活性剤の製造を行う工場を2015年12月に着工。2016年中には商業運転を開始し、

生産能力は年産約1000トンを予定しています。

 TKCは、成長が著しい東南アジアの化成品・食品添加物市場にスピーディに参入するために、

すでに自社において食品加工の分野で導入実績があるマイクロ波に着目。

今回新たに導入されるマイクロ波エマルジョン法はMWCCが開発した技術です。

 この技術は、これまで技術的な参入障壁の高さから困難だったショ糖エステル市場への新規参入と、

従来品よりも高品質高純度な製品の製造、さらに、反応部の消費エネルギーは1/2に抑えることを可能としました。

TKCは、ショ糖エステルの生産体制を強化することで、飲料関連製品の拡充を図ります。

 化学メーカーとのオープンイノベーションによりマイクロ波技術プロセスの普及を図るMWCCにとっても、

大手企業との合弁会社設立による量産工場への導入は本件が初めてとなります。

 ショ糖エステルは海外を中心に市場が成長している製品です。また、本工場で製造する製品はハラル対応しています。

 今後は、数年以内に東南アジアへ食品用乳化剤の生産を展開していく予定です。

※  1:乳製品や飲料などに使用されている食品添加物です。

【新会社概要】

商号:ティエムティ株式会社

本社所在地:三重県四日市市
代表取締役:吉野 巌
※マイクロ波化学株式会社社長が兼務
資本金:2億円
出資割合:太陽化学株式会社:50% マイクロ波化学株式会社:50%
 事業内容:マイクロ波エマルジョン法を活用した食品添加物の製造

【新工場概要】

所在地    :四日市市山田町字向山800(太陽化学(株)、南部工場敷地内)

建屋概要:延床面積 394㎡ 鉄骨造2階建て

着工予定:12月初旬

主な用途:食品添加物の製造

製造能力:年産約1000トン

【本件に関するお問い合せ】

太陽化学株式会社 インターフェイス ソリューション事業部 高瀬

住所:三重県四日市市山田町800番

URL:http://www.taiyokagaku.com/

TEL:059-347-5421 FAX:059-347-5470 MAIL:support@taiyokagaku.co.jp

マイクロ波化学株式会社 管理部 大西

URL:https://mwcc.jp

住所:大阪府吹田市山田丘2番8号 テクノアライアンス棟3階

TEL:06-6170-7595 FAX: 06-6170-7596 MAIL:info@mwcc.jp

太陽化学株式会社

太陽化学株式会社グループは、世界の人々の健康と豊かな生活文化に貢献する研究開発型企業として、グローバル市場に向けて食品用乳化剤、安定剤、各種鶏卵加工品、即席食品用素材、フルーツ加工品及び農産加工品、栄養機能食品、化粧品原料などの製造と販売を主な事業としております。

食の安全を守り安心を提供する体制を早くから構築し、高い信頼を頂きながら新技術による新たな食品開発を通じて、新市場への価値の創造を提供しています。

マイクロ波化学株式会社

2007年、大阪大学発ベンチャー。大阪大学に設置したマイクロ波化学共同研究講座の研究成果をもとに設立。

電子レンジにも使用されているマイクロ波を用いて、「省エネルギー」「高効率」「コンパクト」を実現する革新的なものづくり技術を独自開発。一世紀以上変わっていないといわれる化学品の製造プロセスを変革する技術として国内外の化学メーカーに提供することで、事業化を弾力的に進めています 。

最近では世界最大化学メーカー独BASF社とも共同開発契約を締結。化学産業の新しい歴史をつくります。

また、MWCCにとっては大手企業の合弁会社設立は本件が初のケースとなります。