2017.11.07PRESS RELEASE
三井金属とマイクロ波化学との戦略的業務提携のお知らせ ~マイクロ波を活用した新規機能材料の開発を推進~
2017年11月7日
三井金属鉱業株式会社
マイクロ波化学株式会社
三井金属とマイクロ波化学との戦略的業務提携のお知らせ
~マイクロ波を活用した新規機能材料の開発を推進~
三井金属鉱業株式会社(本社:東京都品川区、社長:西田計治、以下「三井金属」)と、
マイクロ波化学株式会社(本社:大阪府吹田市、社長:吉野巌、以下「マイクロ波化学」)は
戦略的な業務提 携により、マイクロ波を活用した生産プロセスの高度化、新規機能材料の
開発を推進することと致しましたので、お知らせいたします。
三井金属は、中期経営計画「16 中計」において成長商品・成長事業の創出を図ることを
掲げ、将来への布石作りとして新事業の創出に取り組んでおります。この一環として2017
年9月1日のプレ スリリースのとおり、既存事業分野と事業シナジーが見込まれる国内外の
有望なベンチャー企業への 投資(コーポレートベンチャーキャピタル:以下 CVC)を対象とす
るプライベートファンドを設立 しています。
マイクロ波化学は、「さまざまな領域の専門家からなる開発チーム」と、「基礎研究から
商業生産ま で対応する開発インフラから生み出されるデータやノウハウの蓄積」が生み出す
プラットフォーム技 術を用いて、独自の製造プロセスや、既存の技術では困難であった新素
材の開発に取り組んでいる大 阪大学発のベンチャー企業です。この技術は、医薬、化学材料、
食品など、さまざまな分野へ応用展開が 可能であることから、国内外を問わず、さまざまなメーカーと
共同開発を進めております。
今般、三井金属は、CVC 第一号案件としてマイクロ波化学に出資し、マイクロ波を用いた
新規生産プロセスや新機能材料に関する共同開発を行う、両社による戦略的業務提携の合意に
至りました。
三井金属が得意とする機能材料や電子材料などの材料の開発や製造の分野で、マイクロ波化学
のマイクロ波技術とのシナジー効果が見込まれます。
これにより、三井金属は、「マテリアルの知恵を活かす」のもと、保有する生産プロセスの
高度化、新機能材料の開発ならびにスピードアップを図り、マイクロ波化学は、非鉄金属業界
との初の提携により、新規分野での技術確立及び事業化を推進してまいります。
以上
【本件問い合わせ先】
三井金属 経営企画本部 広報部 TEL:03-5437-8028 E メール:PR@mitsui-kinzoku.co.jp
マイクロ波化学株式会社 管理部 TEL:06-6170-7595 E メール:info@mwcc.jp
(ご参考)
1)マイクロ波について
マイクロ波とは電磁波の一種であり、波長 1mm~1m(300MHz~300GHz)の電波です。
レーダーや加速器,電子レンジなど工学分野から我々の身の回りの家電製品まで広く利用されています。
2)マイクロ波化学プロセスの特徴
電子レンジにも使われている「マイクロ波」の技術を活用し、分子レベルでものづくりをデザイン
することで、従来法では技術的に製造困難であった新素材の開発や、省エネ・高効率・コンパクトな
製造プロセスを可能とします。
化学プラントなど材料製造の現場では伝熱工程において、従来は、間接的に全体を加熱してエネルギー
を伝達してきました。一方、マイクロ波は、直接、特定の分子や物資だけにエネルギーを伝達できる
ため、従来法と比較して、反応時間の短縮や、温度ムラがない均一な反応を、実現することができます。
3)会社の概要
マイクロ波化学(株) | 三井金属鉱業(株) | |
1. 設立 | 2007年8月 | 1950年5月1日 |
2. 所在地 | 大阪府吹田市山田丘 2-8 | 東京都品川区大崎 1-11-1 |
3. 資本金 | 36 億 1434 万円(資本準備金を含む)(2017 年10月末) | 421 億 2,946 万円(2017 年 3 月末) |
4. 事業内容 | 1マイクロ波化学プロセスの研究開発及び エンジニアリング2マイクロ波化学プロセスを活用した製品 製造における合弁事業、ライセンス事業3マイクロ波化学プロセスを活用した製品 の製造・販売 | 1機能材料・電子材料の製造・販売 2非鉄金属製錬 3資源開発 4貴金属リサイクル 5素材関連事業 6自動車部品の製造・販売 等 |
5. 従業員数 | 41名 | 11,630 名(連結) |