DualPore

低濃度貴金属回収事業

極低濃度レベル(0.1ppm~)のパラジウムをはじめとした貴金属を効率的に回収する事業です。シリカを原料としたDual Pore(二重構造)を構成する合成技術を用いて、電子部品製造、化学合成の工程より発生する排液/水洗液よりの回収を行っています。お客さまと共同回収を実施、収益をシェアをする事業モデルを、国内及び海外市場にて運営中です。

DualPoreSystem(DPS技術)とは

細孔と貫通孔の合成+表面修飾技術により、高吸着性と高通液性を両立。

DPS技術は、細孔と貫通孔の”デュアル構造“+表面修飾により、高吸着性と高通液性の両立を実現します。

  • 細孔(ナノスケール)

    粒子の内部に無数に存在し、物質を吸着・回収する働きを担う。

  • 貫通孔(マイクロスケール)

    粒子をジャングルジムのように貫通し、流体や物質が粒子の深部まで素早く到達できる通り道。

  • 表面修飾

    貴金属を選択的に吸着するため、特定の貴金属と結びつくリガンドを化学的に付与。

図1:汎用的なシリカ粒子とDualPore粒子の違い

DPS技術の強み

DPSカートリッジを用いることで、簡易かつ高速で吸着回収できます。

図2:従来の貴金属回収フローと後段にDPS技術を用いた場合の比較

強み01 低濃度回収に特化

通常回収工程の後段よりの回収(0.1ppm〜)に特化したものであり、お客さまの新たな資源の有効活用方法をご提示します。

低圧条件でも高性能を発揮するため、高価な高圧ポンプや大掛かりな設備を必要としません。また、高い通液性により、トン(t)レベルの大量処理にも対応できます。吸着性能にも優れており、ごく低濃度の残留貴金属の高速吸着処理を実現します。これまで処理時間や輸送コスト、設備投資の面で採算が合わず濃縮できなかった微量貴金属についても、回収・リサイクルの選択肢を広げます。

図3:500トンのパラジウムを含有排液の場合

強み02 コンパクトなシステム設計

コンパクトな装置設計が導入の可能性を最大化させます。

1. 既存ラインに追加設置が可能
2. 従来の回収装置の下流に設置するだけ
3. 場所を取らないコンパクトな設計

装置例(1200mm×600mm×800mm)
図4:装置イメージ

強み03 非廃棄物、非危険品によるグローバル取引

DPS技術の高度な選択吸着により、吸着回収した貴金属を、非廃棄物・非危険物としての輸送が可能です。この特徴を生かし、製錬拠点が存在しない海外地域よりの回収にも対応しております。

図5:貴金属の非廃棄物・非危険物としての輸送イメージ

強み04 サブスクリプションモデルによる初期投資の最小化

お客さまの初期投資を最小限にするために、DPSカートリッジを貸与、共同で貴金属回収を実施、回収した貴金属の価値をシェアするサブスクリプションモデルをご提案しています。

図6:サブスクリプションモデル

強み05 回収困難工程よりの再資源化

DPS技術の特徴を生かし、凝集物や夾雑物の混入が多い排液よりの回収、再資源化にも取り組んでいます。

  • 錫パラジウム工程排液よりの回収実証装置写真

  • 凝集と夾雑物による汚濁がみられる対象液

ケーススタディ

化成品製造工程排水よりの回収

吸着の表面積には限りがある大規模既存設備による回収から遺漏しているパラジウムを、後段にDPSカートリッジを導入することで簡易かつ高速に吸着・回収

回収実績

図7:化成品製造工程排水よりの貴金属回収イメージ

めっき工程排水よりの回収

パラジウム含有めっき水洗水よりの回収を実施。また、回収困難といわれる凝集物を含む水洗槽排水よりのパラジウム回収も実施。

回収実績

図8:めっき工程排水よりの貴金属回収イメージ