プラスチックリサイクルの今と未来

サーキュラーエコノミーを
実現するための確実な一歩として。

プラスチックリサイクルの「今」

2019年廃プラ総排出量

2019年の調査によると、国内の廃棄プラスチック総排出量は824万t。また、この年に環境省が発表した「プラスチック資源循環戦略」では、2030年までに容器包装の6割をリユース・リサイクルするという⽬標が設定されています。現在、エネルギー回収以外のリサイクル率は25%程度に留まっており、目標達成には大きな課題があります。

ケミカルリサイクルとは

chemical recycLing

使⽤済みのプラスチックを化学的に分解し、原料に戻してリサイクルする⽅式。

⾼温で熱分解を⾏い、オイルや基礎化学原料などの「化学原料」にします。他の化学物質に転換して再利⽤できるため、種類の異なるプラスチックが混在していたり多少の汚れなどがある廃プラスチックでもリサイクルし、新品同様の品質の再生プラスチックをつくることが可能です。

ケミカルリサイクルの課題

プラスチックリサイクルは「マテリアルリサイクル」「ケミカルリサイクル」「サーマルリサイクル」の3種あります。このうち、今後プラスチックリサイクルの中心的な役割を果たすとされているのが、「ケミカルリサイクル」です。しかし、それを実現するために不可欠な”分解・解重合”の技術には以下のような課題があります。

  1. 1. 汎用性が乏しい

    世の中で使用されているプラスチックの種類は非常に多く、それらが組み合わさっている混合プラスチックのリサイクルが課題です。既存の分解技術の多くは特定のプラスチックに限定されているため、汎用性に欠けます。

  2. 2. コストがかかる

    プラスチック分解のための巨大な設備の建設や、目的生成物の収率・エネルギー効率を達成するための膨大なコストの削減が課題とされています。

  3. 3. CO₂の排出が多い

    プラスチックを分解するには数百℃に加熱する必要があり、そのエネルギーは化石燃料を燃焼させて生み出すため、多くのCO2が発生してしまいます。

プラスチックリサイクルの「未来」

green chemical RECYCLING

その3つの課題を解決するのが、マイクロ波によるケミカルリサイクル技術プラットフォームPlaWaveなのです。再生可能エネルギーを用いることにより、CO2フリーで廃プラの再資源化を可能とするGreen Chemical Recycling(仮称)を実現します。